「100%再生紙」の愚かさ
今日のasahi.com(朝日新聞)に、こんなニュースがありました。
「日本製紙は古紙100%の再生紙の販売を9月をめどにやめる」。それは、「環境に優しいイメージがあるが、古紙リサイクルには石油、石炭など化石燃料が大量に必要なため」ということです。
先日、「環境問題のここがアヤシイ」の中で、「以前から大いに疑問を感じていたことがいくつかありました」と書きました。そこでは、ペットボトルのリサイクルやダイオキシンの毒性が理解しがたいということを言いましたが、忘れてならないのが「再生紙」です。ペットボトルもさることながら、紙のリサイクルもかなり「アヤシイ」のです。
日本製紙の判断は当たり前のようでもありますが、これは「製紙大手では初」とのことです。英断と言ってもよいかも知れません。この当たり前の判断を下すことには、かなりの抵抗があったのではないかと思います。
わたしはとくに、このニュースで、「古紙リサイクルには石油、石炭など化石燃料が大量に必要」と書かれたのは、案外画期的ではないかと思っています。というのは、これまでマスコミは、こうした事実についてはほとんど黙ってしまっているからです(あるいは、意図的に隠したり、間違いを垂れ流している)。
「100%再生紙!」などと、誇らしげに表示している商品もありますが、「100%再生紙」と聞くと、まさに「環境に優しいイメージがある」のです。それが実は、石油や石炭を大量に必要とするというのですから、バカげた話です。しかし、なかなか一度出来上がった(学者とマスコミが作った)この「イメージ」に逆らうことは困難です。善良な国民は、せっせと古紙を束ねて、資源ゴミとして出していますが、これって本当に環境に良かったり、資源の節約になっているのでしょうか???
事実を知っている専門家なりマスコミは、そろそろ正直に告白して事実を伝えるべき時がきているのではないでしょうか。
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コメント
古紙を再生したり、ペットボトルを分別する前に、紙やPETの消費量を減らせ、ってことですな。
テレビでも芸能人が「環境について実践していることは?」との問いに「ペットボトルとか、分けてます!!」アホか……って視聴者が思わないところがあぶない!!
投稿: H | 2007年4月27日 (金) 15時27分
H様
もちろん、消費量を減らすことがまず大事でしょう。
ただ、リサイクルが「?」なのは、古紙の「再生」そのものが資源の無駄遣いになっている、ということなのです。
つまり、持続性ある資源(木のように自然の中で再生するもの)を持続性のない資源(石油のような使い切り資源)で再生させること自体がおかしい、ということです。
ペットボトルもまずは消費量を抑えて無駄遣いしないことが理想ですが、「リサイクル」自体が資源を一層無駄遣いさせて、しかも生産量を増加させることになっている、それが大問題ではないかと思うのです。
投稿: フジモリ | 2007年4月27日 (金) 22時12分